【開催報告】サポーター養成講座を開催しました

開催概要とご報告

2024年9月22日、23日の二日間。

東京ウィメンズプラザを会場に

各日7時間、計14時間の講座を開催。

 

DVにより困難を抱える女性に対する

心理支援の提供を目的としたサポーター養成講座を

外部講師2名の協力を得て

 

トラウマインフォームドケア(TIC)の理念を元に

家族システムと被害者心理の理解を深める講座や

当事者会と個人傾聴の演習を行ないました。

 

 

参加者の公募は、インターネット予約サイト

ゆもりなスタッフの履修先

団体ホームページ、ボランティアセンターや

自治体の公共窓口へのチラシ配架等により2ヶ月間行い

男女16名の参加者をお迎えしての開催となりました。

 

今回の事業では、参加者への費用負担は行わず

無料開催とし、会場参加が難しい方には

特別講演の講義の録画配信を

期間限定(配信期間1ヶ月)で提供させていただきました。

 

1日目の特別講演は

杏林大学保健学部臨床心理学科 教授 栁田多美先生から

被害者心理に関する講義

「トラウマインフォームドケア(TIC)って、何?」を受講。

DVにより傷付いた被害者の心のケアに欠かせない

当事者理解のための理論を学習しました。

また、2日目は

カウンセリングルーム代表であり

精神保健福祉士、臨床心理士の檜原広大先生から

「当事者支援で大切なこと」を受講。

家族システムに関する理解から

アディクション(依存症)の心理と回復

当事者支援の方法についての講義を受けました。

講座参加者の皆さんに、ゆもりなの活動理念と

活動内容に関するインフォメーションを行い

当事者会の演習を少人数のグループに分かれて行い

ファシリテーションについて

その経験を参加者同士で共有しました。

 

 

傾聴の演習では、被害者の心の傷に配慮した関わりを意識して

ピアサポート団体であるゆもりなの理念を共有しながら

参加者同士によるロールプレイを行い

参加者の皆さんと演習での感想を共有しました。

 

本事業の参加者は、企業内相談室の相談員

公共窓口の職員、民間団体ボランティア

自主的に傾聴活動を行う個人など

さまざまな背景を持つ方々でした。

 

本養成講座終了後に、参加者全員にレポートの提出の課題もあり

トラウマインフォームドケア(TIC)の理解と情報共有により

今までの相談で、理解することが難しかった

さまざまな事例について

 

納得できることや、新たな気づきを得ることができ

今後の支援提供の場で

大いに役立てられそうだとの感想をいただきました。

 

今回の講座を、無償で提供されたことに

多くの感謝のお声が寄せられました。

 

養成講座開催後、半年経過後の2025年2月に

オンライン(ZOOM)で、フォローアップ研修を実施。

 

本事業が、どのように活用されているかを

座談会形式で受講された皆さまから

フィードバックを受けました。

 

本事業で得た知識や情報、経験から

さらに当事者理解のために

深く学びべる場が欲しいとの声や

 

支援提供者自身のセルフケアの場の必要性を

強くお伝えいただきました。

 

これにより、今後 不定期ではありますが

当団体が主催する

支援提供者のセルフケアを目的とした

分かち合いの会を

オンライン(ZOOM)にて

ご提供させていただくことをお約束しました。

 

ご参加くださいました皆さま

特別講演をご快諾くださいました先生方

 

そして、今回の活動を実現させてくださいました

令和6年度東京ウィメンズプラザ配偶者暴力防止等民間活動助成事業で

お力添えくださいました関係者の皆さまへ

心から感謝申し上げます。

 

この講座が

より実りあるものになりますよう

これからもスタッフ一同

研鑽を続けていきたいと思います。

 

ありがとうございました。

 

チラシPDF

 

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