認知処理療法
(CPT)について

 

虐待被害者だった大人のための

認知処理療法(CPT)セッション 全12回のご案内

 

 

認知処理療法(CPT)は

過去のトラウマティックな出来事のために

影響された「生きづらさ」を解消するための

安全な心理療法です。

 

12回のセッションでは

毎回、テキスト(記述式資料)を使って

トラウマ理解のための心理学習と

生きづらさ改善のための練習問題を

一緒に考えながら

心のケアと回復を目指します。

 

 

PTSDに対する認知処理療法

認知処理療法(Cognitive Processing Therapy; CPT)

CPTとは、非常に深刻な出来事の後に、こころの傷を受けることによって生じるトラウマの症状、そしてそれに伴って生じてくる抑うつ状態や強い罪悪感に対して効果的な心理療法です。毎週、12回の個人セッション(50分)か、集団セッション(90分)で実施します。

これまで、性暴力被害者、子どもの頃からの虐待、戦争体験などによる心的外傷後ストレス障害(PTSD)を対象に、その有効性が報告されてきました。その有効性は、米国、オーストラリア、ドイツ、コンゴなど、世界の多くの地域で確認されています。

CPTはアメリカのリーシック博士、マンソン博士、チャード博士という、3人の女性の臨床心理学者によって開発されました。

 

CPTの特徴

1 おだやかに考え直す(認知療法)
トラウマティックな経験をすると、それまでの世界観や、自分に対する見方が大きく揺るがされたり、変わったりすることがあります。CPTでは、どのように世界やご自身、あるいはトラウマの経験を理解し、整理できるかを考え直していきます。

 

2 スタックポイント(引っかかり)
PTSDからの回復を妨げる考え方・認知のことを、スタックポイントと言います。これは人によってさまざまです。その人固有の“引っかかり”を見つけることで、PTSDをときほぐす作業が始まります。
3 5つのテーマ
スタックポイントは、「安全、信頼、力とコントロール、価値、親密さ」5つのテーマに関係することがあります。例えば、以下のような考えについて見直していくかもしれません。

  • 安全「世界は完全に危険な場所である」
  • 信頼「人は信頼できない」
  • 力とコントロール「自分は何もできない」
  • 価値「自分は汚された」
  • 親密さ「もう二度と、人と親しくなることはない」

 

 

4 感情を大切にする
本来ならば、自然に感じてもいいはずの感情が、なかなか感じられなかったり、知らぬ間に抑制されていることがあります。また一方で、本来は感じる必要のない感情を感じて、苦しむようなこともあります(e.g., 罪悪感)。自然な感情をそのままに感じることで、ご自身を取り戻すことにつながっていきます。

 

5 時間が限られた療法である
CPTは一回50分、全12セッションで構成されます。短期間だからこそ、集中して取り組むことができます。

 

6 集団にも実施が可能
数名を対象としたグループでCPTを実施することができます。

 

7 関係性を重視する
CPTで扱う5つのテーマは「他者との関係性」が鍵となります。この特定領域に取り組みながら、援助者と被援助者との治療関係を重視します。

 

 

CPTの実施内容

1 PTSDや、こころの仕組みを理解する
PTSDとは何か、どうしてつらい症状が維持されてしまうかを学びます。こころの仕組み(思考と感情のつながり)を学びます。

 

2 見つめる力をつける
状況をどう解釈するかによって、感じられる感情が変わります。ご自身のこころの動きを観察する練習をします。

 

3 トラウマの整理
​トラウマの体験がなぜ起こったのか、その体験によって世界や自分に対する見方がどのように変わったのかを、筆記します。その中で、自然に感じる感情を感じるとともに、回復を阻んでいるスタックポイントを探します。

 

4 トラウマについての考え方・認知を見直す
トラウマ体験がなぜ起こったか、原因はどこにあるかを考えていきます。PTSDの症状のひとつに、過度に自分を責め、罪悪感を感じることがあります。本当にご自身に責任があるかを考えていきます。

 

5 5つのテーマ
トラウマ体験によって影響を受けやすい、「安全、 信頼、力とコントロール、価値、親密さ」というテーマを見つめながら、ご自身の抱いている考え方を見直していきます。

CPTの捉え方

CPTでは、トラウマの体験の後には、精神的・身体的な症状は誰にでも起こり得ると考えます。しかし同時に、多くの場合は、その後に、自然と症状が回復していくと考えます。CPTでは、この自然な回復が何らかの要因で、途中で阻まれてしまった状態としてPTSDを理解します。治療では、何が自然な回復を妨げているのかを、とくに“考え方”に注目しながら、一緒に探っていきます。

 

 

例:回復を妨げうる考えや行動

  • 「自分が体験した出来事を思い出すような事柄から逃げ続けないと、いつか自分が膨大な感情に押しつぶされてしまう」と信じ込んでいる。そのため、想い出すものを避けようと自宅から出ないようにする。
  • 「自分だけが生き残ってしまった」と考えて強い罪悪感を覚え、楽しい時であるはずなのに笑えない。または、笑いそうになる自分に罪悪感を抱き、価値がない人間だと思い込んでしまう。

 

出典: 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター

 

 


 

利用方法

 

個人カウンセリング(12回)

料金 1回 3,000円(50分)

詳細は、お気軽にお問い合わせください。