
1.ACEs(Adverse Childhood Experiences/逆境的小児期体験)
ACEsとは
子どもが安心できない環境で過ごした経験のこと。
自分の人生の物語を理解することから
回復が始まります。

ACEs(Adverse Childhood Experiences/逆境的小児期体験) とは 子ども時代(おおむね18歳まで)に経験する 心身にストレスや傷を与えるような出来事を指します。 代表的な例としては、
- 虐待(身体的・心理的・性的)
- 家庭内の暴力の目撃
- 保護者の精神的問題や依存症
- 親の離婚や死別 などがあります。
これらの体験が重なるほど、将来的に心や体の健康、学業、人間関係、社会的な適応などに影響を与える可能性が高まることが、多くの研究で示されています。 しかし、ACEsを経験したからといって、必ずしも悪い影響が出るわけではありません。 安全な関係・理解のある大人・支え合える環境があれば、回復力(レジリエンス)を育み、健やかに成長することができます。
2.複雑性PTSD(Complex PTSD)

複雑性PTSD(Complex PTSD)とは、長期間にわたる虐待や支配、無視などの反復的なトラウマ体験によって生じる心の障害です。通常のPTSD症状(再体験・回避・過覚醒)に加え、感情のコントロールが難しくなる、自分への否定的な感覚、人間関係の困難などが特徴です。長期的な安心とつながり(トラウマインフォームドケア:TIC)の中での回復が大切です。
3.グリーフケア(grief care)

複雑性PTSDの回復には、喪失の痛みを丁寧に受けとめるグリーフケア(grief care)が欠かせません。過去の虐待や裏切り、奪われた安心や信頼を「失ったもの」として悲しみをケアすることが、回復の出発点になります。安全な関係の中で思いを語り、共感的な理解を得ることで、凍りついた心が少しずつ動き出し、自己の尊厳を取り戻していく過程が支えられます。
